君想い。


智香はどこに行ったのだろうか?


校舎もグランドも探したがいなかった。


「帰ったのかなぁ…?」


「後はどこ探してないっけ?」


「う〜ん…あっ!部室!部室行ってない!」


「行こう!」


急いで向かった。


悠太より早く見つけてやる。


そしたら俺は奪う決心がつく。


その逆なら…。


「あっ…」


行ってみると抱き合う2人がいた。


2人に間はなく、誰にも踏み込めない雰囲気をかもし出していた。


「良かった…」


紗季がそう言ったことを俺も思った。


もう諦める決意する。


迷わない。


2人に幸せになって欲しい。


智香が幸せそうだから、心からそう思えた。

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