君想い。


俺は遠くで見ることしか出来ない臆病者。


自分が悪いから告れないなんて言ってるけど、それも結局、言い訳でしかないんだ。


それを分かっていて、昔の俺は俺を試すんだ。


そして、いつも臆病者だって気付かされる。


情けない。


どうしようもないほどかっこわるい。


そんな俺じゃあ、智香に“もう一度”なんて言うだけ無駄な話だ。


成長しろよ、俺。


今のままじゃあ、智香が振り向いてくれるわけないだろ。


弱い自分なんて消えろ。


なくなれ。

なくなれ!

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