君想い。


「…はい」


智香はポロポロと涙を流してて、だけど笑っていた。


「…喜んで」


「本当に…?」


「本当に」


そう言って泣きながら笑う智香を俺は力一杯抱き締めた。


「…遅いよ、ばかぁ…」


「…ごめん…ありがとう」


智香だけじゃなくて俺もいつの間にか泣いていた。


智香。


愛してる。

.

< 58 / 62 >

この作品をシェア

pagetop