君想い。
昨日まであんなに遠いかった距離が縮まる。
深かった溝が埋まる。
幸せな時間が増えていく。
智香は俺の袖を掴んで上目遣いに俺を見てきた。
やばい。
それ可愛い過ぎる。
「智香、可愛い」
そう言って抱き締めた。
「悠太ってこんなに積極的だったっけ?」
「だって智香がこれから取り戻せばいいって言っただろ?」
「それはそうだけど…!」
「積極的な俺は嫌?」
「…嫌ではないけど…」
「けど?」
「心臓がもたないよ…」
智香は恥じらいながら言った。
俺は顔が熱くなるのを感じた。
やばいやばいやばい。
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