rouge&bleu pâle

紅と蒼ちゃんは同じクラス。

私はいつもと同じように

蒼ちゃんと教室に入る。


「おはよー、王子。紅姫。」

「おはよう。」

「おはよっ☆」

蒼ちゃんはやっぱり王子って呼ばれていて

この学校のどんな男よりカッコイイ。

「おはようございます、王子。私と付き合ってください!!」

「嬉しいんだけど、俺も一応女だからね…。」

蒼ちゃんはサラッとかわす。

「紅姫ちゃん、おはよ。」

「紅姫じゃなくて、紅の名前は紅なんだけど…。」

「姫って感じだからじゃん?俺と付き合って。」

「無理かも♪蒼ちゃんくらい強くなったら考えてあげてもいいけど…。」

ま、

考えるだけだけどね。


紅のクラスはみんな仲がいい。

蒼ちゃんもそこは気に入ってるみたい…



「おはようございます、蒼さん。紅さん。」

……誰?

紅と蒼ちゃんの前に超チャライ男が現れた。

「誰だよ、お前。」

蒼ちゃんはすでに臨戦態勢。

「あぁ、すみません。
 まぁ、そんなに怒らなくても…。
 俺は生徒会長の宮岡翔。以後お見知りおきを。」

紅の学校の生徒会長ってこんなにチャラかったんだ…

でも

握手を求めてくるこの男…

なんか、

怪しすぎる…
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