14歳の正しい生き方。
「なー宇実ー。怒っとん?」
「……。」
当たり前でしょ?と言わんばかりの睨みで返事した。
のにも関わらず、はははと笑って、私を抱っこして、膝の上に降ろした。
「うち重いよっ…てか触らないで下さい!!」
「大丈夫だから落ち着けって(笑)」
暴れたら痛そうな顔したから、「…ごめん」といったら抱きしめてくれた。
「無理矢理してごめんな?怖かったやんな。」
「…わかってんのになんですんの。」
「ごめんて。」
よしよし、と優しく頭を撫でながら
「好きやねん、付き合って。」
と言ってきた。
「時間そんなたって無くない?会って30分してないでしょ」
「好きになるのに時間なんか関係ないんやで。」
「な?…付き合おう。」
「………ぅん。」
今はなんで告白を受けたんだろう。とか
そんなのよくわかんないけど。
落ち着く岡山弁と、温もりと、素顔と笑顔のギャップに
多少、惹かれていた部分は正直あったんだと思う。