14歳の正しい生き方。







「あけおめー♪」

「はいはい、あけおめ。」





本藤さんと付き合い始めて数週間。

職業、誕生日、名前に歳しかしらなかったけど

そんなシークレットな本藤さんも、別に構わないと思った。





「えーっと、何お願いする?」

「なんでもいいから、さっさとすませえようっ」

と、本藤さんがすねるから「わかった~」と軽く解釈した。


















パパが帰ってきますように。

ママの胃の病気が治りますように。

家族が幸せになれますように。

「えーっ…と。」








本藤さんで、付き合う人が最後になりますように。

「宇~実~!!」

「このせっかち!!」



「ガキが。」と頭を軽くたたかれた。

























そのあとおみくじを引いて

とりあえず公園にいき、くつろいだ。

寒くてくつろぐどころぢゃ無かったけど。




「いぃ~やっ寒っっ」

「本藤さん寒いの無理なんだ?」

「夏男だし?」

「ふ~ん」


抱っこ、と言わんばかりに手を広げるので、

とりあえず両手の中に納まってみた。

寒い!と言うわりに暖かかった。




「う~みちゃん♪」

本藤さんの目が輝いている。

「………」

何かしたそうな表情。





「…Hしたいんですね。」

「うんっ」



正直会うたびHって抵抗あったから

今日は反論してみようと思った。
< 6 / 13 >

この作品をシェア

pagetop