14歳の正しい生き方。
「あけおめー♪」
「はいはい、あけおめ。」
本藤さんと付き合い始めて数週間。
職業、誕生日、名前に歳しかしらなかったけど
そんなシークレットな本藤さんも、別に構わないと思った。
「えーっと、何お願いする?」
「なんでもいいから、さっさとすませえようっ」
と、本藤さんがすねるから「わかった~」と軽く解釈した。
パパが帰ってきますように。
ママの胃の病気が治りますように。
家族が幸せになれますように。
「えーっ…と。」
本藤さんで、付き合う人が最後になりますように。
「宇~実~!!」
「このせっかち!!」
「ガキが。」と頭を軽くたたかれた。
そのあとおみくじを引いて
とりあえず公園にいき、くつろいだ。
寒くてくつろぐどころぢゃ無かったけど。
「いぃ~やっ寒っっ」
「本藤さん寒いの無理なんだ?」
「夏男だし?」
「ふ~ん」
抱っこ、と言わんばかりに手を広げるので、
とりあえず両手の中に納まってみた。
寒い!と言うわりに暖かかった。
「う~みちゃん♪」
本藤さんの目が輝いている。
「………」
何かしたそうな表情。
「…Hしたいんですね。」
「うんっ」
正直会うたびHって抵抗あったから
今日は反論してみようと思った。