14歳の正しい生き方。
「毎回Hとか、正直きついんだけどなぁ。」
チラっと本藤さんを見て呟く。
「いやなん?でも、お前ぐらいの体重ならお姫様抱っこして
公衆トイレまで運べるし、逃げても無駄ー。」
「………。」
本藤さんはとても鬼畜だった。
30分くらい口論した結果、私が負けてしまい、公衆トイレいきになってしまった。
もうこの日から、Hに対する罪悪感や感度が麻痺してしまい
自分の体なんかどうでもよくなってしまった。
その間、セフレのような人もいたのは事実であって。
それを本藤さんには何もいわずに隠し通していたのも事実だった。
不登校の私は、週1回あるカウンセリングに通っていた。
カウンセラーには、悠子に言えない事、本藤さんに言えない事、家族に言えない事を
すべて話せるまでに親しくなっていた。
「今日ねー本藤さんが学校の前まで迎えに来てくれるのっ」
「そうなの?私も会ってみたいなー。」
「校門でたらいるよ?(笑)」
「仕事があるから見に行けません!(笑)」
と話し込んでると約束の時間。
「また来週くるねー!」
と元気よく約束をして校門まで走った。