はつこいⅡ
「凪桜…大丈夫か?」

氷河が私に言う

「大丈夫だよ…」

「とりあえず保健室に行こう」

氷河は私に自分の着ていたジャージを着せて私の手をとり歩きはじめた

保健室に行くと、先生にどうしたの!?と言われ手当をしてもらってる時に事情を話した

「そう、大変だったわね…。先生ちょっと用事があるから行くわね、それに今は二人の方がいいでしょ?」

先生は私の手当てが終わった後にそう言って保健室を出て行った

先生の言う通り、今は二人でいたい…


………………

長い沈黙が続く

その沈黙を破ったのは氷河だった

「気付いてやれなくてごめん…」

氷河の声は震えている…

「大丈夫だから…そんな顔しないで?」

本当は大丈夫なんかじゃない…

それは氷河もわかっている

「無理するなよ…」

そう言って氷河は私を抱きしめた

その瞬間、安心したのか私は泣いた

氷河はずっとごめんを繰り返していた

氷河が悪いんじゃないのに










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