SAKURA
クリスマス
街は、クリスマスムードに染まっていた。

イルミネーションが色々な色に光り、華やかに街を染める。

この時期にしか、見られない景色。

綺麗。としか、言いようがない。

「みちぃー!待った?」

後ろから聞こえた声の主は、私の親友であり、よき理解者の千尋。

「全然!今出た所だから!」

私は大声で返事をする。

小走りで近づいてくる、小柄で可愛らしい女の子。

大雑把で可愛げのない私とは正反対。

服もスカートが多くて、最近は白のニットコートを買い、今日はそのコートで着飾っている。

「寒いねぇ、、、」

マフラーに顔を埋め白い息をはき出す。

一緒に聞こえる、“はぁー”と、冬っぽい声。

「そだね、スタバにでも行く?」

私は、ニカッと笑いかけた。
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