SAKURA
「本当、テンション高いよねー」

呆れたように、千尋は私に背を向ける。

「仕方ないでしょ。こんなんじゃないと、生きていけないって」

「だねぇ」

結局、こんな私に千尋はついてきてくれる。

と、言っても、だいたい私が付き合ってるんだけど。

「あ!スタバあった~♪」

「ちょっと!待ってよ!!」

ほらね(笑)

突っ走っていく千尋の後ろ姿を追いかけていった。

―ここで、スタバに入ってなかったら、出会ってなかったんだよね。

「じゃぁ、、、、コレと、、、って、みち?何ボケーっとしてるの!早く選んでよ」

「あ、ゴメン」

相変わらず大人な雰囲気を漂わせる内装に、見入っていた。

自分自身、何やってるんだか。

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