ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?
「苺、ごめん。家まで送ろうと思ったんだけど、会社に戻ることになった」
「家まで? いいよ。そんなの」
「ほんとごめんね」
駅はもう目の前。
「ここまで送ってくれただけで十分だよ。うち、駅からすぐだから」
「うん」
「どうもありがとう」
そう微笑みエイトを見ると、エイトの顔が真っ赤だった。
「あ。うん」
「じゃあ明日」
あたしはお辞儀をする。
「また明日」
言いながら手を振るエイトは、まるで卒業式の日みたいだった。