ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?
「まあ、座ってください」
応接セットのソファーに腰掛ける。
向かい合わせに。
「神崎さん、それじゃあ資料が見られないじゃないですか。隣に」
エイトは向かい合わせに座るのが好きじゃない。
仕事で深い話をするときは、本当は90度に座るのが一番いいって言ってたな。エイトは。
そんなことを考えながら、あたしは席を移動する。
エイトの隣。
「今、忙しいのは分かるのですが、プラスで新しい仕事をしていただきたいんです」
エイトは鞄から資料を出す。
次から次へと。
ドラえもん。
途中、眼鏡を上にあげ目元を抑える。
目の下にくまができてる。あんまり寝てないのかな。