ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?
悪戯っぽい顔をして、エイトは笑う。
キスで口腔内の温度が上がったせいか、吐く息がさっきより白い。
それが恥ずかしくて、なんだか嫌になる。
「それじゃ」
そのまま片手をあげ、社内に戻ろうとするエイト。
あたしは、おもわずエイトの腕を掴んだ。
「エイト……、なんで……」
納得いかないよ。あたしは。
「神崎さん、会社では『佐藤さん』って呼んでくださいね」
そう言いながら、何事もないように屋上から立ち去る。
それはもう嫌味な口調で。