ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?
「……や、だって」
「苺……」
あたしの手首を掴んだまま、エイトは真剣な顔をして名前を呼ぶ。
「痛っ!!!!」
その隙に、あたしはエイトの顎にパンチを食らわせた。
「ひどいよ! 苺!!」
「調子に乗るな」
むかついたので、残りのチョコレートはあたし一人で食べることにした。
恥ずかしさを隠すように。
「僕も食べたい……」
「知らん」
冷たく言い放ってやったのに、エイトは楽しそうだ。
しぶといやつめ。
パンチまでされたのに。