偽者お姫様
「では、名前をつけよう」
「・・・・え?」
少し驚いている彼女に、彼は首をかしげる。
「嫌かい?」
「い、嫌ではないです。 ただ、奴隷が名前を貰うのなんて、滅多にないことなので 驚いてしまって・・・・」
「奴隷だから名前が無いなど、それは可笑しいことだよ」
・・・・奴隷に名前がないのなんて、私の国では当たり前だった。
あぁ、この国は、本当に奴隷制度が低いんだ・・・・。
それとも 主様が優しい考えの人だから?