偽者お姫様


「少しでも庶民と貴族の間の溝が埋まるように、僕が頑張るから」

お金がなく、病気の子どもに薬を買ってあげることが出来ない人には、僕が代わりに薬を渡したり、
奴隷を徹底的に禁止して、貴族のもとでいいように利用されている人々を解放したりする。

そうすれば、少しずつ、貴族以外の人々は救われていくから。

民衆の願いは、僕が叶えていく。

そして必要以上に〝魔法使い〟を頼ろうとすることがないように、してみせる。

「君が過ごしやすい国にしてみせるよ」

「クロード……」


ウィズ、君は僕のためにいろいろしてくれた。
だから今度は、僕が君のために――――。

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