偽者お姫様




「・・・・この子も奴隷、か」


シンデレラは腰部に焼印があり、服によって隠す事が出来たが、 この少女は包帯で覆わない限り、隠す事は出来ず そしてその部分は、あまりにも目立つ所だった。


クロードが君臨するこの国は、元々あまり奴隷制度が酷くなく、焼印は シンデレラと同じように 腰部か腕、そして胸元、 つまり ほとんど服によって隠される所にされるのだ。

そもそも焼印自体、この国ではあまりない。
シンデレラの義理の母と姉のように、最低な者しかそういう事はしないのだ。


なのでこの少女のように、頬 つまり隠しようがあまり出来ない部分に焼印がされているという事は、この国の者ではないという事。


そしてウィズは、頭を悩ませる。


「彼女の傷が完治したら、彼女を どうする・・・・」


彼自身、あまり他の者とは関わりたくない。
違う国の者だからと言っても、所詮は同じ人間。

ウィズが魔法使いだと知れば、かつて歪んでしまった人達と同じように 穢してしまうかもしれない。
“魔法使い”という事を隠し続ける事も きっと不可能に違いない。





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