僕 様 彼 氏



 綺麗な黒髪


 シルクのように白い肌


 異様に整った顔─



 先輩に微塵の好意もなかった、
 とは言わない。



 言わないけどもっ!!



 「ちっ、」


 ビクッ!

 「(し、舌打ち…)」



 「どれだけ僕を待たせれば
 気が済むんだ…?」



 ─こ、こんな!



 「…お仕置きだ」



 こんな僕様な性格なんて、
 聞いてないよーっ!??



< 5 / 20 >

この作品をシェア

pagetop