サヨナラのその日までそばにいさせて。
「…空良は?打ち上げどうやったん?」
「盛り上がってたよ。咲希もお前と校長の写真見て笑ってたし」
「そうか。それは良かった」
ハハッと笑うが何故か空気は重い。
しばらく沈黙が続き、空良は俺の前に腰を下ろした。
「…なぁ、そろそろ咲希に本当のこと、言った方がいいんじゃない?」
「…あかん、言わへん。相手、困らすこと言っても意味ないやん」
な?と力無く笑い空良を見ると、空良も力無く微笑んだ。
「時期が来たらちゃんと話すから、それまで黙っててほしい」
「…あぁ」
悲しい表情を浮かべ空良は部屋を後にした。
俺、本当のこと咲希に話せるんやろうか…。