サヨナラのその日までそばにいさせて。
第4章
俺の我が儘-太陽side
体育祭から数日が経った。
俺の体調も良好で、いつもと変わらない日々を送っていた。
「アキ、写真っていつ渡せばいいの?」
俺の席の前に座りパックのオレンジジュースを飲みながら聞いてくる咲希。
「何の写真?」
「何のって…アキが頼んで撮り続けてる写真だよ」
人に頼んで忘れてたの?と不機嫌な表情を浮かべる。
そうやった…。
写真、頼んだんやったな。