サヨナラのその日までそばにいさせて。
「咲希、写真のことなんやけど…」
「ん?どうしたの?」
次の日、登校してきた咲希に早速声をかける。
「アルバム作ってほしいねんけどあかんかな?」
「アルバム…?いいけど…。私好みになっちゃうよ?」
よっしゃ!!
心の中で小さくガッツポーズをとる。
断られるかと思って頼んだから、ちょっと嬉しくなった。
「それは全然かまへん!つーか咲希が好きなように作ってくれる方がいい!」
「…じゃあそうするよ」
興奮する俺に苦笑しながらも受け入れてくれた咲希に笑顔を向ける。
写真やアルバム…、咲希には俺の我が儘を聞いてもらってばっかりいる。