サヨナラのその日までそばにいさせて。



「ごめんね」


アキの顔をチラッと見ると、「あぁ」とだけ言って教室に戻って行った。


階段から落ちるとこだった…。



でも、そんなことより、なんだろ…。


ドキドキしてる。



アキの腕が意外にも男らしくて、耳元で話す度にかかる息がドキドキさせた。



私、絶対、顔を赤くなってるよ!



両手で頬を覆うように隠し、ドキドキを抑えながら教室に戻った。



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