サヨナラのその日までそばにいさせて。
前に向き直り、頬を手で包み肘をつく。
ていうか、いくら華奢な体つきでも、アキも男の子だもんね…。
小さい頃のイメージとは違う。
今まで意識しなかった方がおかしいよね…。
トントンと肩を叩かれ、後ろに振り向くと、肘をついた空良と視線が合った。
「アキがどうかしたの?」
「えっ?う、ううん…。何でもないよ」
「そう?アキも変だし、喧嘩した?」
「喧嘩!?してないよ!」
「それならいいけど…。何かあったら言えよ?」
優しく微笑み、私の頭を撫でる。
「…うん。ありがと」
うぅ〜…。
未来ちゃんが変なことばっかり言ってくるからだよ。