サヨナラのその日までそばにいさせて。
「アキ!」
早速、一時間目の授業の後の休憩時間、クラスの皆に囲まれていた。
そんな中、聞き覚えのある声が届き安心する。
俺を「アキ」って呼ぶ奴は二人しかおらん。
「空良やん」
「元気だったか?」
「まぁな」
そう言って、回りの目を気にせず抱き合う。
俺らが話し出したからか、クラスの皆は不思議な顔をしつつも席に戻り始めた。
「予定より早くね?」
「あぁ、早く学校行きたくて」
「さすがアキ」
空良は嬉しそうに微笑むと咲希を呼んだ。
この二人もまだ仲良いんやな…。