サヨナラのその日までそばにいさせて。
「な、なに?」
変なこと書いてたっけ?とノートを覗くと、「これ」と言ってアキが指をさし笑った。
そこには英語の先生の似顔絵が描いてあった。
落書きしたの忘れてた…!!
「あ、いや、気にしないで!」
変な落書きを見られたのが恥ずかしくて、慌てて両手でノートの落書きを隠した。
「なんで隠すねん!めっちゃ似てるやん!」
ケラケラ〜と楽しそうに笑うアキの顔が近くて、心臓がドキンッと跳ね上がった。
「ん?どうした?」
そう言って顔を覗いてくるアキと視線が絡み、カァーと顔に熱が帯びる。