サヨナラのその日までそばにいさせて。
「空良って咲希のことどう思う?」
「…なに?いきなり」
怪訝そうに聞き返してくる空良。
自分の部屋で勉強をしていた空良は、ベッドに腰掛ける俺の方へと体の向きを変えた。
「いや、あの、うーん…あいつを意識したことある?」
「………意識って?」
「やっぱりえぇわ!!今の聞かんかったことにして!!」
尋ねづらくなり、バッとベッドから立ち上がり俺は自分の部屋へと戻った。
「あ〜…なんやねん、この気持ち」
すっきりせぇへん…と心の中で呟くとベッドにダイブした。