サヨナラのその日までそばにいさせて。
アキへの意識-咲希side
「咲希ちゃん、また見てるの?」
「…うん」
少し呆れたように未来ちゃんは言い、一緒にデジカメを見はじめた。
「でも、立石くんの方だったか〜」
「……何よ?アキはダメだった?」
ムゥと頬を膨らませると、未来ちゃんは頬をつつき笑った。
「そんなこと言ってないよ。咲希ちゃんと立石くんってのもお似合いだと思うよ?」
「お似合いって…。ただ私だけがドキドキしてるだけだよ」
「それはそうだけどさ〜。立石くんと何かあったら教えてね?」
嬉しそうに話す未来ちゃんは、そのまま自分の席へと戻って行った。