サヨナラのその日までそばにいさせて。

アキへの意識-咲希side




「咲希ちゃん、また見てるの?」


「…うん」


少し呆れたように未来ちゃんは言い、一緒にデジカメを見はじめた。



「でも、立石くんの方だったか〜」


「……何よ?アキはダメだった?」


ムゥと頬を膨らませると、未来ちゃんは頬をつつき笑った。



「そんなこと言ってないよ。咲希ちゃんと立石くんってのもお似合いだと思うよ?」


「お似合いって…。ただ私だけがドキドキしてるだけだよ」


「それはそうだけどさ〜。立石くんと何かあったら教えてね?」


嬉しそうに話す未来ちゃんは、そのまま自分の席へと戻って行った。



< 137 / 474 >

この作品をシェア

pagetop