サヨナラのその日までそばにいさせて。



「どこ行きたい?」


「んー…、どこだろ」


キョロキョロしながら周りの店を確認する咲希。



「あ!映画行きたい!」


「映画?」


「うん!今、観たいのがあるんだけど、ダメ?」


ジッと俺の目を見つめてくる咲希の視線に、急にドキドキしてきた。


今まで何の意識もしなかった視線が、今はヤバいぐらい俺の心臓をドキドキさせる。



「…えぇよ」


俺の心臓、持つかな…?



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