サヨナラのその日までそばにいさせて。
とりあえず咲希と映画に行くことにした俺は、咲希に連れられ映画館へと着いた。
こんなとこに映画館あったんや…と感心する。
「何、観んの?」
「あれ」
そう言って咲希が指を指した方へ視線を向ける。
「…コメディー?」
「うん!アキ、コメディー好きかなーと思って」
…俺が?
咲希が観たい映画ちゃうの?
「好きやけど…、咲希が観たいやつでいいよ?」
「ううん、私もコメディー映画好きだから」
フフッと笑う咲希。
俺はてっきり恋愛映画を観るもんやばかりと思ってた。
女は恋愛もんが好きやと勝手に思い込んでしまってたわ…。