サヨナラのその日までそばにいさせて。
「ならえぇやん」
「うん…」
ニコッと笑うアキにドキドキした。
映画もアキと観たくて、普段観ないコメディーを選択した。
アキといられることが嬉しくて、自然と顔が綻ぶ。
「美味しかったね」
「あぁ。あ、さっき咲希が撮った写真見せて」
「いいよ、はい」
お昼を食べ終え、海へと続く川が見える広場のベンチに腰を下ろす。
アキはカメラを受け取ると、適当に写真を見だした。