サヨナラのその日までそばにいさせて。
「あ、でもアキと二人で出掛けるのは初めてだね」
「あぁ、そやな…」
空良とは昔からよく二人で出掛けたりしてから、何も考えたことなかったけど。
よく考えたら、アキと二人って、なんだか…。
「…で、デート…みたいだね」
ボソッと呟き、恥ずかしくて俯いてしまう。
でも何も言わないアキの反応が気になって、チラッと目を向けた。
「…アキ?」
アキは私を見ることなく、前を見つめていた。