サヨナラのその日までそばにいさせて。

不思議なアキ-咲希side




「何もないよ…。急にごめん…」


困ったようにアキは笑って、私から再び視線を逸らした。



「…っ」


アキに声をかけようとした瞬間、近くで子供の泣く声が響いてきた。



「ウワァ〜!!ママ〜!!」


ビクッとしアキと同時に泣き声のする方へと振り返った。


そこには幼稚園児ぐらいの男の子が泣き叫んでいた。



< 161 / 474 >

この作品をシェア

pagetop