サヨナラのその日までそばにいさせて。
「…だから!その、…き、キス…したのかな?」
顔を真っ赤に染め、手で顔を隠して俯く。
「…キスって…誰が?」
「…アキが」
「いつ?」
「この前、出掛けた時に…アキにされたの…」
頬を染めながら話す咲希。
「アキはなんて?」
「…何にも。何にもなかった感じで、避けられてる」
咲希の話しでアキにカチンときた。
「悪い、咲希。先に教室戻ってて」
「えっ?どこ行くの?」
慌てる咲希の質問に答えることなく、俺は歩き出した。
あいつ、バカじゃねぇか!?