サヨナラのその日までそばにいさせて。
第6章
席替え-咲希side
アキと口をきかなくなって二週間が経った。
話しかけても無視されるから、話しかけなくなった。
「じゃあ、黒板の番号の所に移動しろ」
担任の木下先生の声を合図に、ざわざわと騒ぎながら、机を移動させ始める。
「あっ、隣だ!」
「やった!また一緒だね」
「一番前で最悪…」
そんな色々な声が聞こえる中、私は自分の新しい席へとついた。