サヨナラのその日までそばにいさせて。



「立石くんが隣になって良かったね」


席替えして数日後の休み時間、未来ちゃんが笑顔で話しかけてきた。



「うん…。でも、相変わらず無視されてるよ…」


はぁ〜…と溜め息をつくと、未来ちゃんはアキの席の方に視線を向けた。



アキは休み時間の度に席を立ち、ほとんどいない。



「急にどうしたんだろうね?何かあったのかな?」


「分かんない。空良も何も教えてくれないし…。仲がいいって言っても、私だけ仲間外れだもん」


いつも肝心なことは教えてくれない…。


いい加減、私だって嫌になるよ。



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