サヨナラのその日までそばにいさせて。
「咲希ちゃんに知られたくないことでもあるのかな?」
「私に知られたくないこと…?なんだろ…?」
考えてみるが思い当たらない。
「あ、立石くんだ」
教室に入って来たアキに気付いた未来ちゃんは、慌てて話題を変えた。
「今日、何のテレビがあったっけ?」
「なんだっけ…」
未来ちゃん、急に全く関係ない話題に変え過ぎだから。
そんな私たちを気にすることもなく、アキは席に座ると机に突っ伏した。