サヨナラのその日までそばにいさせて。
「咲希はさ、アキがいなくなったらどう思う?」
「いなくなったら…?どうゆうこと?」
「んー、咲希の前から消えたら、ってこと」
空良が何が言いたいのか分からず、何て答えればいいのか言葉に悩む。
「まぁ、後悔しないように頑張れってこと」
クスッと困ったような表情を浮かべ、空良は日誌を手にとった。
「帰ろ」
「あ、うん…」
急いで荷物をまとめ、教室を出た。
それ以降、空良は何も言わずに家まで送ってくれた。