サヨナラのその日までそばにいさせて。
反対な結果-太陽side
本当は今日、咲希にあんなこと聞くつもりじゃなかった。
でも聞いてしまったのは無視し続ける俺に負けず、話し掛けてくる咲希に変な期待が膨らんできたのを、打ち消したかったからかもしれない―…
「なんで何も言わへんの?」
唐突に聞く俺に、咲希は一瞬きょとんとした。
「…なんで、なんであん時、キスしたんか、とか…」
急に聞いて困らすかと思ったけど、無意識に聞いてしまっていた。
咲希は俺とのキスをどう思ったん?
「…急になに?」
「なんで?なんで俺に構うん?俺、お前の意思無視してんぞ?」
いっそのこと嫌ってくれたら楽やのに。