サヨナラのその日までそばにいさせて。



「体育やるの?」


「……はっ?」


何言ってんだ?とコートを指差す関口を見つめる。



「次の試合やろうぜ。珍しくサボってないんだから」


珍しくサボってないもなにも、俺は体育の授業に出たことはない。


ほとんど保健室で過ごしているし、気が向いたらなんとなく見学をして、保健室で過ごしているぐらいだ。


だから今日もすぐに保健室に行くつもりでいた。



「俺、やらへんで」


つーか、やれへん。



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