サヨナラのその日までそばにいさせて。
「立石、すげぇー」
「あんだけ動けるなら、体育サボる必要ねぇのに」
感動する男子の言葉に耳を傾け、心の中で同意する。
それと同時に「太陽!!」「立石!?」と空良や男子の騒ぎ出す声が聞こえてきた。
なに…?
男子の密集する方に目を向ける。
「…アキ?」
「先生、早く!」
「今、救急車呼んだから」
何が起こったのか分からず、空良や体育館に駆け付けた先生たちの行動を見つめる。