サヨナラのその日までそばにいさせて。
「どうしたの?」
「立石くんが倒れたみたいだよ」
女子の方も尋常な様子じゃないと気付き始め、ざわざわとざわめき始める。
「先生、僕んとこにお願いします!」
「分かった」
空良はいつもみたいな落ち着きなんかなく、表情は固くなっていた。
空良んとこって、空良の病院だよね?
そんなことを頭の片隅で考え、目の前で行われているやり取りを見つめ続ける。
アキは救急車に乗って病院に運ばれて行った。