サヨナラのその日までそばにいさせて。
倒れた理由-咲希side
放課後、空良の病院へと直行する。
病院の受付で空良の居場所を聞き、バクバク鳴る心臓を落ち着かせ向かう。
最初に気付いたのは空良だった。
「咲希…」
「アキは?」
「集中治療室」
廊下にある椅子には座らず、壁にもたれ立ち続けている空良。
空良はあのまま、学校を早退して、アキについていた。
「そんなに悪いの…?」
「……うん」
私から視線を逸らして答える空良に飛びつくように攻め寄る。