サヨナラのその日までそばにいさせて。

新たな関係-太陽side




「それで機嫌良かったんだ」


クスッと笑い、丸椅子に座る空良。



「うん、そうやと思う」


照れていることが悟られないように答える。


空良は昨日の咲希との話を聞きに、学校帰りに病院にやって来た。



「本間はさ、断ろうとしてんけどな…。でも、どうせ咲希が泣くなら一緒やんって思って」


「一緒?」


「俺の病気のこと知って、泣く姿を見たくないと思ってたけど、俺がいろんなことに諦めて生きる姿見せて、泣かせてんやったら、一緒やんって…」


「…うん、そうだな」


納得するように返事する空良に話を続ける。



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