サヨナラのその日までそばにいさせて。
「そんなに入退院繰り返してるの…?」
明るかった気分が一瞬で曇ってしまった。
やっぱりアキの体、思ってるより悪いんだ…。
「あっ、いや、今のは気にすんなよ!なっ?」
暗くなる私の顔を慌てて笑顔で覗いてくる。
あっ、これがダメなんだよね!
アキのことで暗くなるのが、アキは嫌なんだもん。
「うん、分かった。でも辛い時があったら遠慮しないで頼ってね?」
そう言ってアキを見上げると、優しく微笑みながら、「…うん」と言った。