サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…ダメ?」


「……えぇよ」


「……いいの?」


「あぁ」


ニコッと優しく微笑まれ、予想外の返事にびっくりする。



「カメラ貸して」


慌ててアキにカメラを渡すと、アキはカメラを持って通りすがりの女性に渡した。



「咲希、こっち」


手招きされ、慌ててアキの元に近寄ると、グイッと腕を引き寄せられた。



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