サヨナラのその日までそばにいさせて。



「きゃっ!」


「お願いします」


ふらつく私の腰に手を回し、女性にカメラをお願いするアキ。



手、手が…っ!


っていうか密着し過ぎだし!


恥ずかしくて、俯きそうになると、アキの声が耳元で聞こえた。



「顔、上げて」


「で、でも…っ」


「変な顔で写んぞ?」



なっ!?


誰のせいだと思ってんのよ!?



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