サヨナラのその日までそばにいさせて。



「持つわ」


「えっ!?いいよ!アキも荷物あるし、そんなに重くないし!」


断る咲希にちょっとムッとし、無理矢理荷物を取り上げた。



「ちょっと、アキ!?」


「これぐらい大丈夫やから遠慮すんな」



「でも…」


「俺が大丈夫って言ったら大丈夫!」


な!と微笑むと咲希は渋々といったように頷いた。



しばらく歩いていると咲希が思い出したように口を開いた。



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