サヨナラのその日までそばにいさせて。



「アキ」


「んー?」


パラパラ〜と辞書をめくりながら、視線を辞書に向けたまま返事するアキ。



「勉強、好きだね」


「んー」


勉強に集中してるのか、返事が適当に感じる。



まぁ、テスト勉強しに図書室にいるから当たり前なんだけどさ。



「なんや?分からんとこでもあんのか?」


「…べつに」


顔を私に向け、姿勢を正した。



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