サヨナラのその日までそばにいさせて。
空良の部屋は洋室でベッドや勉強机、クローゼットにパソコン、ソファーに腰掛けて見れる大きなテレビがある。
私はとりあえず絨毯の上で足を楽にして座った。
「で、歓迎会って何するの?」
出されたジュースを飲みながら、ソファーに座る空良を見上げる。
「昔話」
「…昔話?」
サラっと言う空良に私は首を傾げる。
「それって、"昔々あるところに…"ってやつか?」
「それは昔話だろ」
ペシっとアキの頭をしばく空良。
「昔話ってお前が言うたんやんけ!あってるやろ」
痛いな〜ってシバかれたとこをさすり、空良に蹴りを入れる。